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    目次

    まえがき


    第一章 小さな文化の悲劇(Tragedia culturilor mici)
    1-1(7頁-18頁)
    1-2(18-22頁)
    1-3(22-29頁)
    1-4(29-36頁)
    第二章 ルーマニアのアダムの状態(Adamismul românesc)
    2-1(37-41頁)
    2-2(41-47頁)
    2-3(47-51頁)
    2-4(51-55頁)
    第三章 ルーマニアの心理的・歴史的空虚 (Golurile pshihologice și istorice ale României)
    I(56-79頁)
    3-1-1(56-60頁)

    II(80-99頁)


    III(100-122頁)


    第四章 国民集団主義 (Colectivismul național)


    第五章 戦争と革命 (Război și revoluție)


    第六章 政治の世界 (Lumea politicului)


    第七章 ルーマニアの歴史的螺旋 (Spirala istorică a României)
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    まえがき

    第一章の前に置かれている、新版につけたされた文章を訳すのを忘れていましたのでここにあげます。序文というには短すぎるので、著者からの注意といったところでしょうか。この文章は仏訳には収録されていませんので、訳す価値もあるかと思います。
    (現状報告――実は翻訳作業自体は本を通してほとんど終わっているのですが、公開できる(と思われる)最低ラインまでリファインする作業が厄介で遅れています。もう少しお待ち下さい。)


    以下本文

     
     私はこの譫言を1935年から1936年の間、24歳の時に、情熱と傲慢をもって書いた。ルーマニア語とフランス語で私が発表したもののなかで、このテクストはもっとも情熱的なものであり、また同時にもっとも私に疎遠なものである。この中に私を見出すことはできない、当時の私のヒステリーを明らかに示すものであるとみえるにもかかわらず。いくつかのうぬぼれに溢れた馬鹿げたページを削除することは私の義務だと思った。この版が決定版である。いかなる者にもこの版を修正する権利はない。
                                                            E.M.シオラン
                                                        1990年2月22日 パリ

    凡例

    "Schimbarea la faţă a României", Bucureşti: Humanitas, 1990.の2006年版を底本として用います。

    削除されている箇所は次の仏訳版と、1941年の第二版で補います。
    "Transfiguration de la Roumanie", Traduit par Alain Paruit, Paris: L'Herne, 2009.

    すでにシオランに親しんでいる方は、拙訳の第一章をご覧になると驚かれるかも知れません。シオランは魅力的な文章を書く人ですが、この『変容』では硬い文体で書かれています。ところどころ輝くような文が見受けられるのは流石というものの、全著作中、もっとも抽象的で硬い文章が並ぶ本だと言っても過言ではありません。新語法に加え、やたらと動詞や形容詞を名詞にして使い、それを使って紡がれる文はきわめて抽象的です。そうであれば「客観的」であると言えるかというとそうではなく、激しい情熱が著作全体に充満している、特異な著作です。

    こんなに硬質なのは訳者が悪い、訳者の未熟のせいだと言われてしまえばその通りではあるのですが、しかし誓って申し上げると、原文の時点で既にこうなのです。最初に出てくる人名がヘーゲルであり、それも出てくるのは最初の頁である、ということをご覧になれば、ある程度察していただけると思います。

    もちろん訳者と訳文の稚拙さは言うまでもありません。また試訳ということもあり、わかりやすさを第一に思い切って意訳した部分と、直訳した部分が混在し読みにくいかとは思いますが、ご勘弁いただきたいと思います。

    原文中イタリックになっている語は太字にして強調しました。
    また、文がかたまりすぎている感じがしましたので、段落の区切れには逐次一行スペースをいれました。
    プロフィール

    せみ

    Author:せみ
    ルーマニア哲学・思想を勉強しています。
    今年(2013年)もルーマニアに滞在する予定です。ご質問・ご要望等がございましたらお気軽に。

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