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    凡例

    "Schimbarea la faţă a României", Bucureşti: Humanitas, 1990.の2006年版を底本として用います。

    削除されている箇所は次の仏訳版と、1941年の第二版で補います。
    "Transfiguration de la Roumanie", Traduit par Alain Paruit, Paris: L'Herne, 2009.

    すでにシオランに親しんでいる方は、拙訳の第一章をご覧になると驚かれるかも知れません。シオランは魅力的な文章を書く人ですが、この『変容』では硬い文体で書かれています。ところどころ輝くような文が見受けられるのは流石というものの、全著作中、もっとも抽象的で硬い文章が並ぶ本だと言っても過言ではありません。新語法に加え、やたらと動詞や形容詞を名詞にして使い、それを使って紡がれる文はきわめて抽象的です。そうであれば「客観的」であると言えるかというとそうではなく、激しい情熱が著作全体に充満している、特異な著作です。

    こんなに硬質なのは訳者が悪い、訳者の未熟のせいだと言われてしまえばその通りではあるのですが、しかし誓って申し上げると、原文の時点で既にこうなのです。最初に出てくる人名がヘーゲルであり、それも出てくるのは最初の頁である、ということをご覧になれば、ある程度察していただけると思います。

    もちろん訳者と訳文の稚拙さは言うまでもありません。また試訳ということもあり、わかりやすさを第一に思い切って意訳した部分と、直訳した部分が混在し読みにくいかとは思いますが、ご勘弁いただきたいと思います。

    原文中イタリックになっている語は太字にして強調しました。
    また、文がかたまりすぎている感じがしましたので、段落の区切れには逐次一行スペースをいれました。
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    はじめに

    このブログは1936年に書かれたシオランの著作、"Schimbarea la faţă a României"、日本語では『ルーマニアの変容』と呼ばれる著作の、ルーマニア語から日本語への試訳を目的とするもの……でした。

    2010年に立ち上げた当ブログですが、その後、2013年に法政大学出版局から『ルーマニアの変容』の邦訳(フランス語からの重訳)が出版されたため、『ルーマニアの変容』の訳文の更新は停止しております。

    現在は、主に未邦訳のシオランの対談等を翻訳するブログとなっております。
    また、合間にシオランに関する記事なども追加できればと思っています。
    プロフィール

    せみ

    Author:せみ
    ルーマニア哲学・思想を勉強しています。
    今年(2013年)もルーマニアに滞在する予定です。ご質問・ご要望等がございましたらお気軽に。

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