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    シオラン読書案内

     訳文を載せるだけでは寂しいかなと思い、これからシオランを読もうと考えている方のために、読書案内などを作ってみることにしました。
     
     まず、シオランは若い頃ルーマニア語で、第二次大戦後はフランス語で書きました。それゆえ彼の著作は、ルーマニア語時代とフランス語時代と区分できます。この二つの時代の間には、トーンなどのかなりの違いがあります。

     彼の著作は、最近出された遺稿などを除いて、ほとんど全て邦訳されています。ルーマニア語時代の著作の邦訳はフランス語からの重訳です。 

     これから著作を書かれた順に紹介していきたいと思いますが、まず最初に個人的に私がお勧めする本を理由つきで挙げてからにしたいと思います。

     なおご紹介のためアマゾンのリンクを張っていますが、これはアマゾンでのご購入を推奨しているものではありません。特に古書の場合マーケットプレイスは高いのが多いので、まずは古本屋で探されるのがよいと思います。



    +初めて読むという方向け+


    『生誕の災厄』 出口裕弘訳(紀伊國屋書店、1976年)
    生誕の災厄生誕の災厄
    (1976/02)
    E.M.シオラン

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    理由:アフォリズム集なので、好きなところから好きなだけ読める。思考のエッセンスや雰囲気を知るには最適。ただ当然のことながら論証されないため、どうしてそういう考えが出てくるのか、というわかりにくさはある。入手しやすい。


    『告白と呪詛』 出口裕弘訳(紀伊國屋書店、1994年)
    告白と呪詛告白と呪詛
    (1994/12)
    シオラン、Cioran 他

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    理由:同上。これもアフォリズム集。どちらかはお好みで。『生誕の災厄』よりは入手しにくい。


    『歴史とユートピア』 出口裕弘訳(紀伊國屋書店、1967年)
    歴史とユートピア歴史とユートピア
    (1967/05)
    E.M.シオラン

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    理由:エッセイ集。アフォリズムのように断言で済まさず、わりと論じてくれるため思考の過程を把握しやすい。論じている事柄も比較的接近しやすい。訳がノリノリで引き込まれる度合いが高い。入手しやすく古書でも安い。


    『シオラン対談集』 金井裕訳(法政大学出版局、1998年)
    シオラン対談集 (叢書・ウニベルシタス)シオラン対談集 (叢書・ウニベルシタス)
    (1998/07)
    シオラン

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    理由:対談集なので読みやすく、エッセンスとユーモア溢れる彼の人柄に近づける。絶版でないため、値段はそれなりにするが入手しやすい。



    +ちょっと読んだことがあるよという方向け+



    『時間への失墜』 金井裕訳(国文社、改訂版2004年)
    時間への失墜 (E.M.シオラン選集)時間への失墜 (E.M.シオラン選集)
    (2004/07)
    E.M. シオラン

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    理由:エッセイ集。「創世記」、「懐疑論者」、「知恵」、「時間」等、扱われる事柄は彼に親しんでないとわかりにくいが、彼の断言の源泉に遡るには貴重な著作。2004年の改訳版は明快な訳文で比較的理解しやすい。絶版でないので入手が容易。


    『絶望のきわみで』 金井裕訳(紀伊國屋書店、1991年)
    絶望のきわみで絶望のきわみで
    (1991/05)
    E.M. シオラン

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    理由:処女作。エッセイ集。ルーマニア時代のシオランならこれか下の『涙と聖者』がおすすめ。上記のフランスのシオランとは違ったシオランに出会える。ルーマニア時代のシオランは概して叙情性が非常に強いが、この著作は抽象的であり叙情的であるという性質をそなえつつも、第二作『欺瞞の書』以降ほど詩的散文が爆発していない。ちょっと入手しにくいが古書ならある。


    『涙と聖者』 金井裕訳(紀伊國屋書店、1990年)
    涙と聖者涙と聖者
    (1990/01)
    E.M. シオラン

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    理由:アフォリズム集。1937年に書かれたルーマニア時代の著作だが、この邦訳の基になっている仏訳版(1986年)は、50年近く後のフランスのシオラン自身の手によって徹底的に削除され手を加えられた末に出版されたものなので、ほとんどフランスのシオランの著作と言っても過言ではない。そのため、ルーマニア時代のシオランにこれから触れる人にも向いている。これも古書。


    全著作紹介はもう少しお待ちください。

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    プロフィール

    せみ

    Author:せみ
    ルーマニア哲学・思想を勉強しています。
    今年(2013年)もルーマニアに滞在する予定です。ご質問・ご要望等がございましたらお気軽に。

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